すごい 雑感

思いついた事を書いていくところです

感想『「やりがいのある仕事」という幻想』

作者:森博嗣

タイトル『「やりがいのある仕事」という幻想』

 

を読み切ったので感想を少し書きましょう

2016年1月19日の夜はTwitterに接続出来ない状況が続いているので

こちらに書いておく事にします

 

さてこの本ですが、大変面白く読めました

書いてある事は至極もっともな事を書いており

別段目新しく無いのですが

この作者は「自由」が好きなんだなぁと思える一冊でした

 

非常に端的に内容をまとめると

 

・仕事はやりがいが無くても良いじゃないか

 

・生活に必要なお金を稼ぐために仕事をしているのだから

 お金があるなら仕事をしなくても良いし、お金が無いなら仕事をせねばならぬ

 (生活するためにはお金が必要だ)

 

・仕事をしているから偉い、していないから偉くないと言うのは間違いである

 

と言う事がメインでしょうか

 

身も蓋もない事を言う切り口がやっぱり面白くて

ついつい何度も読みたくなりますね

自分の文章に影響を与えたのは、滝本達彦さんと森博嗣さんだなぁと思います

 

私はドライな人間と言われる事も多いのですが

物事の本質を大事にしたいと考えているので

本質に関係しない事は、正直どうでも良い事だと思う時もあります

(いわゆる見栄とか世間体とか)

(その辺をもっと気にしろと周囲から言われるあたり、無頓着なのでしょう)

物事で大事なのは、中身だと思っています

 

やっぱり大学の先生をされていただけあって

学生をよく見て居るんだなぁと思える文章でした

恐らく中学生・高校生あたりが読むと面白いと思いますが

「仕事は大変なものなんだ」と教えてきた事を崩してしまう意味でも

あまり良くないのかも知れませんね

 

私はこの本からすると、とても幸せな環境で

自由なんだなぁと思えました

仕事は辛いことはあるけど、別にそれほど苦になるわけでもないし

(辛い事もあるけど、どちらかと言うと楽しい事も多い)

お金も働いた対価としては大満足というか貰いすぎじゃない?と思えるくらいだし

(楽しいことをしてお金が貰えるとか最高じゃないの)

家に帰ってもやりたい事があるし

 

むしろ自分のやりたい事(ネット・読書・ゲーム・撮影などなど)のために

仕事が出来ると言うこの環境が、悪い事じゃないと思っていましたが

やっぱり良い状況のようで、一安心したところです

 

この本で一番心に残ったのは

「今損をして将来に得を取るか、今得を取って将来に損をするか」

「人間は将来の得のために、今は少し不利な事でも我慢できる」

と言う事でしょうな

 

この作者のエッセィはあまり読んだことが無かったけど

面白いので今後も読んでみようかと思ったところです

 

仕事に行き詰まった時、やめたくなった時

就職する・働くと言う事が怖いときなど

色々な時に読むとそれなりに効果が高そうですが

今バリバリと仕事に燃えている人には

あまり効果が無さそうかなぁと思ってしまいます

(そもそもそう言う人はこういうタイトルの本は読まないでしょう)