すごい 雑感

思いついた事を書いていくところです

「できる」と「している」の違い

「歩くことが出来る」と「普段歩いている」は違う事は分かると思う

例えば小さな子供が歩きを覚えて、2歩3歩歩いては転ぶ時は

「歩くことが出来る」状態ではあるけども「普段歩いている」とはならない

 

理学療法士として働いていると

歩けない人を歩けるようにすると言う仕事内容が頻繁にある

そのため、実はこの「できる(能力がある)」と「(普段から)している」の違いは

実は大きなものだったりする

寝たきりの人が理学療法というバフを盛りまくって何とか「歩く」事が出来た事を

つまり「(バフを盛れば)歩ける(能力がある)」と言う事を

カルテに書き込んでおくと、何故か看護師さんをはじめ、多くの人には

バフを盛った事を排除され「(普段から)歩ける」能力を持っていると認識されてしまう事が多い

 

この違いはどこから来るのだろうと思うけど

運動に対する考えの違いなんだと思っている

 

理学療法は運動は「出来ないもの」を「出来るようにする」という

結果として出来るものであるから、バフが必要だし

常にバフをかける事で「出来る事」を増やして行く事を仕事にしている

つまり「出来ない」のがまず前提に来ている

 

一方で、歩行というのは普段から誰もが何気なく行っているものなので

「それが出来て当たり前」というのがそのほかの医療職の考えでは無いだろうか

 

 赤ん坊ならいざ知らず、成人は皆歩行できるものと考えている人が多い

 

このあたりが、理学療法士の視点だと違うのだろうナァと思ったりする

 

おおよそ病棟での意見食い違いがこの辺から来ているので

少し考えてみたところである

理学療法士が凄いわけでも、他の職種の見方が変というのでも無く

結局の所、見方が違うと言うだけのお話であり

きちんと話し合いが出来れば、問題なく解決出来ると思うけど

きっと、お互いに発信能力と受信能力が低いので

(と言うよりチャンネルが合っていないのだと思う)

上手くかみ合わない事が多いのだと予測

 

情報伝達は難しいと言う内容になってしまい

結局「できる」と「している」の違いに関してあまり書けなかったのが残念