別に良いんだけどさ。と言う事を私が言い出したら
大体の場合、心の中では良くないと思ってると考えた方が良い。
今回は広告を見て思ったこと。
私が細かいだけかも知れないから、別に良いんだけども。
近所で開催される、とあるお祭りの広告を見たところ、
近隣飲食店の屋台が出て、コーヒーや茹でとうきびなどを出すらしく
美味しそうだな。と思っていたところで、ふと見ると別コーナーがあった
「障害者就労支援施設の方が○○を作りました。是非お買い求め下さい」
近隣飲食店に関しては特に「是非お買い求め下さい」の文章は無く
障害者就労支援施設のところにだけ、この一文が添えられている。
この一文は、果たして必要なのだろうか。と思い
面白半分で広告に書いてあった電話番号に電話をかけてみた。
(大体こういう事をすると失敗する事が多い。けど興味が勝ってやっちゃう事が多い)
『あのー。何故障害者就労支援施設の方のところにだけ、是非お買い求め下さいと書いてあるのですか?他の一般飲食店のところは何もないのですが』
「これはこれは!お電話ありがとうございます。これはですね。この商品を作ったのが障害者の方だからですよ!」
『この施設は、障がいのある方が作ってることを自ら売りにしているのですか?』
「いえいえ。そんな事ありませんよ!でも障害者の方が作られていますからね。障害があっても頑張っているよ!一般の方々と同じく、普通の生活が出来るよ!と言う事を皆さんにアピールしたいと思いまして!」
『ははぁ(諦観)。分かりました。ありがとうございます』
恐らく、このチラシを作った人とか、電話対応してくれた人は
本当に何も思っていないのだろうと思えたけど
私は、こうやってわざわざ書くこと自体が、障がいのある方に対して失礼だと思う。
一般の人と同じく、普通の生活が出来るのであれば、是非お買い求め下さい。と言う言葉は不用なはずである。現に近隣飲食店の方には書いていないのであるから。
にも関わらず、こうやって書くと言う事は、これを書いた人の中では、障がいのある方をかわいそう。などと思っているところがあるのだと思う。(買ってあげてね。と言う上から目線である)
医療系に携わっていないと、もしかしたらこのノーマライゼーションの考えというのは
理解しにくいところなのかも知れないけど
まだ一般の人の認識と言うのは、このくらいなものなんだなぁ。と言うことを
再確認出来た良い一件だったと思う。
誰が作ろうと、商品を見て良いと思ったら買う。ダメなら買わない。
それで良いではないかと思う。
そこに障がいがある、無いを無理に絡めるから、変なことになるのである。