すごい 雑感

思いついた事を書いていくところです

読後感想 滝本竜彦「ライト・ノベル」

滝本竜彦と言う作家の作品である「ライト・ノベル」を読んだ。

 

NHKにようこそ!で滝本作品を読み始めた私は、恐らくその影響をかなり受けていると言う事は自覚している。

文章の書き方という事だけでなく、恐らくその進んでいきたい方向性。と言うものに共感・影響を受けたのだろうと思う。

 

それを、このライト・ノベルを読んで再確認出来たし、やはり滝本竜彦という作家は、その方向性を向いているのだと言う事も再確認出来た。

 

以前、私は「非リア充友の会」というものを作った。

今でこそ「一人カラオケ」や「おひとりさま」という言葉が一般化してきているが

以前はそのような言葉はなく、一人でカラオケに行く事や、一人で飲食店に行く事などは、何故か憚られる時代であった。

男女問わず「恋人がいる」と言うと言う事が基本ステータスであり、その基本ステータスを持たない人間は、白い目で見られる。と言う風潮の時代が一時あったのだ(誇張表現かも知れないけど)

でも、一人でカラオケに行くことや、飲食店に行くことは、何ら法律違反ではないし、人のモラルに反する事でも無い。ましてや、恋人の有無で人間性を判断されるのはいかがなものか。と思った事にある。

 

誰でも幸せになる権利がある。

恋人がいなくても、一人でも、社会的に反しない限り、悪いことでは無い。

卑屈にならず、自分の人生を、楽しもう。

 

そう言う思いであった。

 

今考えれば、それは恐らく、私の職業人としての意識と、この滝本竜彦作品から来ている方向性ではないか。と考える事が出来る。

 

今回、このライト・ノベルという作品を読んで、本当に久々に滝本竜彦作品が読めて、嬉しかったし、楽しかったし、そして色々な事を思い返した。

 

誰に共感される事が無くても、自分の中で一つの道標として

この作品を読んだ感想をここに書いておこうと思う。