「アンタさぁ。出世とかしたくないわけ?」
『え?出家ですか?』
「違うよ。出世だよ。偉くなりたくないの?」
藪から棒に言われて戸惑う私。
『いや。でも出世したいです!と言って出世できるわけでも無いですし…
私が出世する前に、沢山の人が居るので、私はあるとしても暫く先でしょう』
「かぁー!そんな事を言っているからダメなんだよ。
すぐに出世する方法があるんだよ。何だと思う?」
『何か凄い功績を挙げるとかですか?』
「違う。こんな簡単な事も分からないのか?」
「済みません。分からないので教えて下さい』
正直どうでも良いですが、とりあえず聞くだけは聞きます。
そんなに簡単に出世出来るなら、みんなしているでしょう。
「いいか。よく聞けよ。出世したかったらな…」
『はい』
「お金を積むんだよ」
『は?』
「2000万円くらい渡せば、簡単に良いところまで出世よ」
『そ、そのお金はどこから…?』
「そんなもん自分の金に決まっているだろう
お前はそんな金も無いのか?」
『そんなお金持ってないですよ』
「無駄遣いばっかりしてるからだ。反省しろ。
いや、お前みたいなやつは一生ヒラでいろ」
いきなり2000万を積めと言われて意味が分からなかったです。
でも、この人はもしかしたら、こうやって出世したのかな。
などと想像しました。
自分の黄金時代が、恐らくそこにあるんだろうなぁと思いつつ
話を聞いていますが、時々意味がほぼ無い話をされると
辛いモノがあるな。と思います。
ま、これも仕事と思って聞き流しましょうかね