すごい 雑感

思いついた事を書いていくところです

そう簡単には行けない

今日の一枚

色合いの妙

桔梗とツツジの色が美しいなぁと思った一枚です

毎年ツツジは何とか咲いていますが、さほど手入れしていませんのに

咲いてくれるのはありがたいなぁと思います。黄色や橙色のツツジは綺麗です

紫色の桔梗も加わると、更に絵が引き締まるので良いですね

 

<<砂糖菓子の弾丸からじごくゆき>>

タイトルからして分かる人には分かりますが

桜庭一樹さんによる本ですね

名作と名高い「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」と

その続編も入っているという短編集「じごくゆきっ」です

今回はじごくゆきっを図書館で借りて読んでみましたが…

 

本当に、この作者さん、ビターなテイストどころか

これではまるで毒物に近いものですよ

まあこの人が死にそうで死なない微妙な調整が非常に長けているというべきか

今回も非常にこの世の悪を煮詰めたような感じの作品です

 

巧妙なのは、そんな中に僅かばかりの光を残しているところです

バッドエンドなのに僅かに救いがあれば「まあ、最悪より良いか…」

みたいな感じになるように、思えてしまいますが

客観的に見ればどれもバッドエンドです

でも読者が求めているものがバッドエンドだし

作者が描きたいものも今作はバッドエンドです

お互いの方向性が一致しているので、何ら問題は無いのです

 

ですが、読んでいて辛いです。正直

じゃあ読まなければ良いじゃないかと思うでしょうが

普遍的な、誰にでもあるような、中学生くらいの時に出来た古痕のような部分を

べりべりと剥がしていくために、どうしても惹きつけられてしまいます

 

登場人物、全員地獄往きだとは思いますが

翻って、自分はどうなのか。と考えると

天国に行けるとは思えませんので、本質的には同じなのかもしれないと思います

 

毒性の強い本なので、おススメはしにくいですが

良い本だとは思います。まずは砂糖菓子の弾丸から入る方を推奨しますけどね