仕事で患者さんに運動を指導する際には
非常に気を遣います
例えば先日あった話ですが
患者さんの下腿三頭筋という筋肉を鍛える事にしました。
自主練習でも行って欲しいので、部屋で行うよう説明しました。
この場合、恐らく説明する手段としては3パターンあります
1:カーフレイズを行いましょう
2:つま先立ちの練習を行いましょう
3:踵上げの練習を行いましょう
運動する内容は同じなのですが
患者さんに伝える言葉で、かなり印象が違ってくると思いまして
このあたりに非常に気を遣うのです
恐らくセラピストが想像しているものは
この3つは同じで、鍛えようとしているところも同じはずなのですが
皆さんから見て、この3つは同じように思えるでしょうか?
私は、想像ですが、この3つはそれぞれ違うものを想像すると思いますので
私が使うとしたら3番を使います
何故3番以外を使わないのか、説明していきましょう
1:カーフレイズを行いましょう
そもそもカーフレイズという言葉が意味不明だと思います
パッと聞いて分かりにくい言葉はそれだけで既にNGだと思います
2:つま先立ちの練習を行いましょう
踵を上げる→つま先立ちになる。と言う事で間違ってはいませんが
この言葉だけ聞くと、バレエダンサーのような
つま先立ちを行う必要があるものと勘違いする可能性があります
そうすると「踵上げを行い下腿三頭筋を強化する」という事よりも
「つま先立ちのキープ練習」を行う可能性もあるため
これもいけないと思います
無理につま先立ちを行う事で発生するリスクも否定しきれません
と言うわけで私は3番を使います
誰が聞いても分かりやすい説明を心がける事で
患者さんと自分の意見の食い違いをなるべく減らしていきたいと思っています
話が長い私の場合は、つま先立ちをする時には
必ず動かないテーブルや手すりなどを使い、ふらつかないように注意しながら云々と
かなり説明が長くなってしまいますが
これも、きちんと説明するために大事なことだと思っています
話が長いと聞いてくれなくなる?
まあ、それもごもっともな話ではあるのですがね…