『「学力」の経済学』を読みましたので思ったことを書いていきます
多分、この作者の一番言いたいことは何か?と言う問題が出たときに
私はこう答えます
「もっと教育にエビデンスを」
恐らく、この本で一番大事な事はここだと思います
この手の本は作者の持論が展開されていきますが
色々データを見ていく中で(賛否両論あるでしょうが)
私は作者の一番の主張はここだと思います
ある意味、表紙詐欺ではあります
むしろ、そっちをメインにしても良いかと思います
医療の世界にいますと、科学的根拠に基づいた治療というのが
一般的になっており、主観的にこっちが良かろうと言うのは
基本的に取られない事になっているのですが
(例えば咽せた人の背中を叩いても気管に入ったものは出てこないと言う根拠があります)
教育という分野においては、まだ科学的な解明がされていなかったのだなぁと言うところに
一番驚きました。じゃあどうやって教育ってされているんだろうか
と言うか、この辺が適当になっているので
未だに根性論を持ち出したりする人がいるんじゃないかと思います
根底はここかも知れません。義務教育って基本的にみんなが受けますものね
お金というものは限りがあるので、それをどう上手く使っていくかと言う事が大事だと思いますが
教育というところにお金と力を入れないでいると
そりゃ周囲から立ち後れるわなぁ。と言う感じはします
例えばタブレット端末での授業展開ですが
タブレットで授業をする事が目的ではなく
何のためにタブレットを使うのか。タブレットで何をするのか。が大事なのですが
やっぱりタブレットを配布して使えるようにしました。と言うところで終わってしまう
これじゃ確かに意味のない事で、これで終わるのは残念だなぁと思います
どうしてここで終わってしまうのか。と言うところが私は不思議です
最低限で一歩先。出来れば三歩先くらいを見て、行動して行けたら。と思います