私は東日本大震災の発生時、北海道にいたので
現地がどのようになっていたのか、TVやニュースでしか知らない。
せいぜい、当時そこにいた人の話を聞いたくらいで
そんなものでは「リアルさ」というのにはほど遠いと思っている。
それも比較的早くに復旧したので、特に生死に関わるほどの危機はひとまず無かった。
だから、2020年のオリンピックが「復興五輪」というのに
どうにも、違和感を拭いきれない。
東日本大震災から日本が、東北がどの程度復興したか
と言うことを、わざわざ世界に向けて、オリンピックの場でアピールするものだろうか?
しかも、競技会場はほぼ東京である。東北はどの程度恩恵を受けるのだろうか。
本当に気になっている人であれば、外国の人であっても
直接見に来るだろうと私は思う。
逆に、オリンピックで日本に来たから
ついでに東北に寄って復興の様子を見ていこう
と言う人は、まず居ないと思って良いと思う。
逆に、自分がオリンピックの観戦に外国から行ったところで
数年前に天災のあったところをわざわざ見に行くだろうか?
普通行かないと思う。
そこまで興味があれば、既に行っているはずである。
復興五輪などと、綺麗な言葉を使う必要はあったのだろうか。
そもそもが、現実とあまりにも違う言葉を使おうとするところに
無理があるのではないかと私は思う。
あまりにも、中身がついて来ないで、建前だけが大きすぎるのだと思う。
スローガンを立てるときは、無理のないところで
現実的なものを立てるべき。と改めて考えた。